手詰め包装機(半自動包装機)とは？メリットや種類について解説

手詰め包装機(半自動包装機)は、人手による包装作業を支援する機械で、従業員が機械を操作して包装作業を行います。半自動包装機を導入し、包装業務を補助することで、コスト削減や品質向上、生産性の向上、安全性の向上など、さまざまな利点があります。半自動包装機について、導入するメリットや種類などについてご紹介いたします。

手詰め包装機(半自動包装機）とは？

手詰め包装機は、包装業務を効率化するための装置の一種で、人手による包装作業を支援する機械です。以下では、半自動包装機の特徴について解説します。

人手による操作が必要

半自動包装機は、自動的に製品を包装するわけではなく、従業員が機械を操作して包装作業を行います。そのため、機械操作に熟練した従業員が必要となります。

効率的な包装作業が可能

半自動包装機は、手作業に比べて効率的に包装作業が行えます。従業員が手動で製品をセットするだけで、機械による包装作業の補助や自動的に包装が行われるため、従業員の負担が軽減されます。

柔軟性が高い

半自動包装機は、自動化された包装機に比べて、製品の形状やサイズに合わせて柔軟に対応できます。また、異なる種類の包装材料を使用することも可能です。

半自動包装機のメリット

半自動包装機には、以下のようなメリットがあります。

コスト削減

半自動包装機は、手作業に比べて作業時間が短縮されるため、従業員の労働時間を削減できます。また、従業員の人件費も節約が可能です。

品質向上

半自動包装機は、製品を一定の条件下で包装作業の補助あるいは自動的に包装するため、包装の均一性や品質を保てます。また、従業員のミスによる製品の傷や汚れを防止することも可能です。

生産性の向上

半自動包装機は、従業員が全ての包装作業を手動で行う場合に比べて、効率的に作業を進められます。そのため、生産性が向上することが期待できます。

安全性の向上

半自動包装機は、従業員が手作業で行う場合に比べて、安全性が向上することがあります。半自動包装機には、製品をセットする際に手を挟まないようにする安全機能が搭載されていることがあります。また、補助的あるいは自動的に包装作業を行うため、従業員が疲れて集中力が切れた場合でも、安全に作業を続けることが可能です。

半自動包装機の種類

半自動包装機には、さまざまな種類があります。代表的なものを以下に紹介します。

卓上型タイプ

卓上型の半自動包装機は、小型でコンパクトな設計が特徴です。机やワゴンの上に設置ができるため、省スペースで使用できます。包装材料が自動で供給(開封)されるため、包装材料の中に製品を手動で投入し、そのまま手で袋を取ります。一連の作業を無駄なく行えます。

シーラー付きタイプ

シーラー付きタイプの半自動包装機は、卓上タイプと同じく、包装材料が自動で供給(開封)され、製品を手動で投入し、そのまま手で袋を取ります。さらに、手に取った袋をシーラー部分にセットすると、機械がシールをしてくれる機能が備わっており、包装材料を密閉するまでの作業が可能となります。

自動包装タイプ

自動包装タイプは、投入口に製品を投入してセットすると、包装材料への投入から密閉するまでの一連の作業が自動で行えます。手動での作業は製品の投入とセットボタンを押すだけでよく、基本的には自動で包装できる機械であるため、作業スピードがアップします。

リキッド充填機タイプ

リキッド充填機は、液体や粘性の高い製品を自動的に充填できます。また、パッケージのシールも自動的に行えます。

半自動包装機と自動包装機の比較

半自動包装機と自動包装機は、包装機の種類として似たようなもののように思われるかもしれませんが、実際には大きな違いがあります。以下では、半自動包装機と自動包装機の比較について説明します。

半自動包装機

半自動包装機は、製品を手動でセットし、機械に送り込むことで包装が行われます。そのため、従業員の手作業と機械の自動化が組み合わされた形となっています。半自動包装機は、以下のような特徴があります。

・作業効率の向上
従業員が手動で行う場合に比べて、作業時間やコストを削減できるため、生産性の向上につながります。

・安全性の向上
半自動包装機には、製品をセットする際に手を挟まないようにする安全機能が搭載されていることがあります。

・技能レベルの低下
従業員の技能レベルに依存しないため、新人や未経験者でも扱いやすい機種が多くあります。

自動包装機

自動包装機は、完全に自動化された機械であり、包装機を前後の機械と連動することで製品をセットすることから包装材料の充填、シール、ラベリングまでを一貫して行います。そのため、従業員が必要ない場合があります。自動包装機は、以下のような特徴があります。

・完全自動化による高い生産性
従業員が必要ないため、人的ミスや疲れによる作業効率の低下を回避でき、高い生産性を実現できます。

・大量生産に向いている
一度に多くの製品を処理できるため、大量生産に向いています。

・専門技能が必要
自動包装機は高度な技術を必要とするため、専門の技能や知識が必要な場合があります。

まとめ

半自動包装機は、手作業に比べて効率的な包装作業を行えるため、包装業務において重要な役割を担っています。種類や機能によって異なりますが、コスト削減や品質向上、生産性の向上、安全性の向上など、さまざまな利点があります。